宇宙で気ままな旅を続けるグラスコー海賊団の船員の一人。
元々はとある星の小さい集落で拾われた幼子だったが、事あるごとに住人虐待を受けていた。
たまたま海賊団が、略奪を行うかどうか見定めるために街へと繰り出した時、
船長が、この幼子をあらゆる住人が忌み子として扱っているのを見聞きし、食べ物と金品を全て根こそぎ奪った時、
その幼子も攫っていった。それがダイチ。

ダイチという名は船長が、野蛮な海賊とは今後関わらず、地に足をつけて生きていってほしいという願いを込めて
名付けられたそうだが、まぁ特にダイチに行くあてや、住むあてがあるはずもなく、結局海賊の面々で面倒を見ることに。
割と最近まで箱入りであり、男どもに囲まれて育ったため、カイリが加入するまで性差をよくわかっていなかったそうだ。

性格は一言で言えばクール。経緯が経緯だけにあまり人に近寄らず、遠くから観察するようなポジションを好む。
その性格からか、戦闘になった場合も前線で戦うのではなく、一歩引いた場所を陣取り、狙撃を中心とした戦闘を行う。

種族はチェルやラクスと同じヴァルキュリア一族だが、
「ヒト」とほぼ変わらず、世間に認知されないまま滅びをたどった種族であるため、
人種を聞かれると海賊一同頭をひねることになる。
ヴァルキュリアは古来より人の魂を集めることを目的とし、その手段として何かしらの能力を持っていることが多い。
ダイチは「陸上の地形とそこに存在するもの脳内に複製し把握する」事ができる能力を持っているが、
自分の出自を知らない本人と海賊達は「直感が優れている」程度にしか思っていないようだ。