美しく、神々しさすら感じる風貌で、
もともとはヴァルム大陸中部のミラの大樹で暮らしていた巫女であり、
今はルフレの伴侶となった女性。

実際には夫であるルフレと比較すると「と　て　つ　も　な　く　年上」で有るらしく、
イーリス聖王国には、いろんな文献や書物として伝説が数多く残っているらしい。

歴史上はイーリス聖王国が出来上がるよりずっと前の人物であり、
神話では神竜王ナーガより生まれし神竜とされ、
英雄王マルスと呼ばれる実在した伝説上の人物と肩を並べて戦ったとされている。
一体どれだけの時間を過ごして……いやこの話はやめよう。やめやめ。

かつて竜族はある問題に直面し、その中に竜の肉体を封印し竜である事を辞める事を選んだ一族がいた。
人間たちに混じって暮らす事を選んだ彼らを、人間達が蔑称として呼び始めた名前が「マムクート」である。
数千年という途方も無い時間の果て、マムクートが蔑称であったことは忘れられ、
また、竜であることを辞めた理由も時間に埋もれて忘れられていった。
今では、「竜石」と呼ばれるもので必要に応じて竜に変化し戦う種族というのが一般の認識である。

特にチキは神竜の直血であるためか、世界を影響を及ぼす程の力を秘めている。
という話だが本人は否定している。もういい年してそんな力はないとのことだが、

仕方ないわ、もう3000歳だもの。

おい、いまなんつった。
我々は何も聞かなかった。良いね。

ルフレに同行する形でオラクルにやっては来たが、
現状、マムクートに変化されると計器がイカれるらしく、オラクル滞在中は竜化禁止令が出ている。
また、現状子を身ごもっている状態で、ルフレはちょっと過保護気味。
過保護な理由としては両者の血筋が関係しているらしいが……？

戦闘スタイルは竜石から力を引き出し、竜化した状態での強力な物理攻撃と、
凶悪な破壊力を持つブレス攻撃だが、オラクル内では禁止されており、
人型の状態では大した戦闘力を持たず、これと言って秀でた能力はない。
とはいえ長い年月を人と過ごし、数多くの戦いに身をおいてきた彼女の観察眼は、
夫に決して引けを取るものではなく、大したことがない、と判断して油断すると足元をすくわれるだろう。

神竜を司る巫女として杖を扱うことができるため、戦闘を行うとしたらカテゴリーはロッドになると思われる。