宇宙の支配者ゼロは際限なく、
無からダークマターを生成しており、自分自身の部下として使役している。
中でも自動的に生成されるダークマターとは別に、
ゼロが意識的に作った特別な個体が存在する。

奇跡を司るミラクルマター。
すべてを見通すような瞳を持ち、絶対の自信を持つ特別な個体。
決戦に備えて作られたゼロの影武者としての存在。そしてゼロの忠実な臣下。
能力と体質を可変して対応する「リアライズ」という能力を持っており、
自分の意志で肉体の細胞配列を自由自在に変化させ、自身の体を武器にしたり、
果てには姿かたちまで変更することが可能である。
その再現能力と出力強度は、カービィの得意技のコピー能力以上である。

この能力により決戦が始まった際、ミラクルマターはリップルスターを支配するゼロになりすまし、
後に撃破されたものの影武者としての役目を果たした。

基本形態は圧倒的防御力を誇り、
相手の苦手な属性を確実に突くことに特化しているのがミラクルマターの特徴。
常に自分の苦手な戦術を取ってくる敵というのはとても厄介で、
銀河戦士でも太刀打ちできなかったほどである。

水晶事件が集結したのち、正と負の2つに分けられたゼロ、後の霞は、
正の力を使用し、リアルダークマター、ミラクルマター、蘇芳を蘇生し、
自分の側近として側に置いた。
元々命などどうとでも思っていなかったお方に一度失った命を今一度拾い上げてもらい、
今度こそ最後までお仕えすると心に決めるのだった。

奇跡と名付けられた彼女は、今ではポップスターでの生活に馴染んでおり……。

「霞様？食べ物の好き嫌いはいけないと、申し上げたはずですが……？？？」
「はわわわわ……。」

主従逆転とはこの事か……。

容姿はゼロの影武者として作られた故か、他のダークマターとは違い、
ゼロに合わせた白と赤が基調となっている。
また、カービィの発展形を目指した名残か、カービィをそのまま成長させたような顔つきである。
(なおカービィ本人は成人してもそこまで成長しなかった模様。悲しみ。)

性格はミラクルマターとして活動していた時代は、まだ誕生したばかりで、
主のために役に立つ、という思考しか無く、
寡黙で返事をするだけの機械の様な人物だった。
一度蘇生されてからは恩義を感じ、また、主自身が変わろうとしていることから、
「普通の生活」をして主に付いていくと決めた。

が、ポップスターの住民からは今の霞の姿もあって「子持ち」と思われているらしく、
霞自身もやんちゃであるため、頭を抱えることも多く、周りからは大変ねぇと思われているらしい。

奇跡もまたアークスの支援として駆り出されている身であり、
監視付きではあるものの大きく活躍をしている。
チェル同様足技が得意であるため、足を可変させ靴状にして、
属性攻撃を放つことを得意としており、アークスの基準では「ジェットブーツ」となる。

ただし、一対一の戦場がほぼ無いため、絶対防御形態はそれほど役に立つ場面がなく、
アークスとしての活動においては、うっかりすると普通に防御を貫かれることに関しては気をつけねばならない。