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Side Amane

「このイディオム、死地は戦場と決めておるのだ。」

Status

  • Name: イディオム
  • Race: ヒューマン♂
  • Class: Fi/Hu
  • Style: 火力型ダガー軸

Group

  • Genre: PSO2オリジナル
  • Type: 一次創作

Source

    -

Detailed information


イディオムは「シキサイ家」という家に雇われたバトラーである。
その日イディオムはシキサイ家の双子のご令嬢が外出するとのことで2人を送り出したところであった。

A.P.228、かの【若人】襲撃事件が発生した時、イディオムは無力感に苛まれていた。
異形の黒い塊が街を覆い尽くし、手当たりしだいに街を破壊し、
また、逃げ惑う人々が次々に殺戮されてゆく地獄のような、悪夢のような状況。

それはイディオム達にも言えることで、
仕えているシキサイ家の人々も同様にダーカーに襲われて亡くなってしまう。
おそらく送り出した幼い2人のご令嬢も手遅れだと……。

誰だって思うことだろう。こんな惨状「誰が想像できたのか」。
未曾有の危機に晒され、救助に来たアークスでさえ甚大な被害が出ている。
アークスでもない自分が、ましてやたった1人の老いぼれに何ができるのか。

この状況、たとえ未来予知をすることができたところで人間一人にできることはない。
分かってはいても思わずには居られなかった、せめて力があれば、と。
イディオムは逃げ延びた。
恐れからではない。ダーカーに一矢でも報いるために。

それからイディオムはアークスとなり、死地を探すかのようにダーカーを狩り続ける。
安全かどうかや、チームワークも関係なく、ただダーカーを狩る技術を高め、
ダーカーを恨みから根絶やし続け、自分を責めるように身体を酷使し続ける。

どれだけ時間が経ったのか、あの悲劇は昨日のように覚えていて、
時間が経ったような気がしないが、同時に、途方も無い時間が経った気もするある日、
マザーシップに侵入者が現れたと言う通信が全アークスの元に届く。
「絶対令」の行使が宣言され、侵入者を討つという「意識」に意識が上書きされる。

しばらくして今度は別の通信が入り、目まぐるしく情報が巡る戦場で、
虚構機関の悪事がディスプレイで晒される。そして隅に見つけたある情報。
複数の人間を実験体として扱っていた事実。
そして双子の1人、朱お嬢様がコールドスリープで保存されていること。
イディオムは肩の荷が少し軽くなった気がした。

…………

ちなみに、イディオムはとにかく機械が苦手である。
別に昔は此処まで文化が整っていなかったわけではない。
高齢であるイディオムが生まれた頃にはすでにこの文化レベルであって、 
これはただ純粋にイディオムは機械が苦手なのである。
虚構機関に捕らえられていた朱はともかく、
アークスサーチや住民登録の資料を閲覧すれば、藍も生きていることは分かったのである。

実際はイディオムの早とちりと勘違いで、13年さまよっていたのである。
年寄りは思い込み激しいよね、と後の藍からお叱りを受けている。
もっとも、藍も同じ条件であり人のことを言えないはずなのだが……。

戦闘スタイルはファイターでのツインダガー。
ただ殺意と捨て身により磨かれてきた技はアークスの中でも見劣りのするものではなく、
一度捕らえた相手を八つ裂きにするには十分な火力を誇る。
ただし、自身の年齢と後先考えない捨て身特攻故、体力が非常に衰えており、
戦闘が長続きしないのが欠点。
もちろんご令嬢2人からたっぷりお叱りを受けた模様。

現在はご令嬢とバトラーと言う関係ではなく、同じ職の同僚ということで、
あまり畏まらないでほしいと藍に言われているが、イディオム的にはそうは行かず、
ちょっとイラっとした藍に、同僚として過度な世話焼きをするんじゃないと釘を差されている状態。
これが反抗期か……。
故に最近ご令嬢とは日常的に一緒にいるというわけではないようだ。
おじちゃんかわいそう。